ゴリゴリはご注意【REPAIR】
更新日:2023年7月8日
梅雨はもう終わったんでしょうか
7月末のような8月末のような
夏到来です
今回の修理
今までの体感で雨の後だと多いかなって感じの修理
ヘッドパーツのゴリゴリ
気が付いたらハンドルが重たくなってて
左右に回すとゴリゴリしたり一定の動きでパキンと音が鳴ったり
これヘッドのグリスがなくなってるのが原因
通常ここには水が入りにくいような構造をしてるんですが
完全固定ではなく動くと言うことは必ず隙間はあるので
雨の日に乗ってたり雨ざらしの場合は
隙間から水が入ってくることはある
それが3か月、半年、1年と続くと
少しずつグリスが流されたり乾燥して
ベアリングが錆てそこから壊れる
特に日本一売れてるクロスバイクが症状が多く
その中でもなりやすいのはゼロスタックタイプ系
セミインテグラルやロープロファイルとも呼ばれる
ヘッドパーツの規格は非常にややこしいので
めっちゃ種類があるんだくらいでOK
んでこのゼロスタック
比較的安いパーツを使ってると水が溜まるのでグリスが飛びやすい
どういうこっちゃと説明すると
ヘッドの中にワンを打ち込んでその中にベアリングを入れる仕組み
なので真横から見るとベアリングが入る分が窪地みたいになってる
そこに水が溜まってしまう事がある
ゼロスタックがダメと言うわけではなく
値段帯もそこそこであれば
防水シールや水が中に入りにくくなるためのカバー等、対策が結構しっかりしてる
ベアリングも水が入りにくいので表面をしっかりとグリスアップすればまだ錆にくい
これが簡素な部品になる事でダメになりやすい
ベアリングだけ錆びてるなら単体で交換は可能だが
ゴリゴリしてるなら交換しても玉受けとなるワンもダメになってる事がほぼなので
ワンごと交換するのが一般的
外した写真の様に玉が錆びてポロポロとしてるのであればワンもほぼ絶望的
下側はまだ使えそうだけどもグリスがほぼ切れかかってるのと
触って確認すると玉が一部欠けてたので併せて交換
その他の注意点としてはベアリング単体で販売されてない場合もあるので
その場合はヘッドセットとして一式の購入が必要な場合もある
ワン抜きを使ってヘッドパーツを外して中を軽く掃除
次にするのは圧入だが
ヘッド部分にいつものチョコレートを塗って焼き付き防止
この時に上下とも塗るのを忘れない様に
次にヘッドパーツだが部品構成として
上からシール、レース受け、ベアリング、ワンとなってる
通常はこのシールが蓋になってるのでこのように分解は出来ないのだが
ちょこちょこしたらシールを外せるので外すとこんな感じになってる
見てもわかる通り薄くグリスが塗布してあるくらいなので
これだとグリスが切れやすくなる
なので追いグリスをして防水性をアップさせときましょう
上側だけでも追いグリスは大丈夫ですが出来るなら下側もやっておくとベター
下側は水がワンにガードされるのでベアリングは錆びにくい
それでもグリスが乾燥したり錆びる事もあるので交換の際は必ずチェックしましょう
そのついでにフォークも薄くグリスを塗布しておくと錆の発生を遅らせることができます
圧入が終わったらベアリングを取り付けてハンドステムを固定して動作チェック
特に問題もなければ完成
これらのグリスを付ける際は金属部分であればだいたいは大丈夫ですが
カーボンフレームだとグリスによってはカーボン剥離を誘発する場合もあるので
専用のグリスかそもそもグリスを塗らない事もあるので
なんでもかんでもグリスでOKではないのでご注意
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