完成車とか修理についてのお知らせ
結論を先に言いますと
昨今のコロナによる打撃で実は完成車の入荷の予定が立ってません
あと部品もなんか一部すっからかんになってます
のっけっから自転車屋してて初めての文章を書いてるなぁと思います
この目処が立ってない原因は一つしかありませんので・・・
先ずですね
2021年モデルの入荷予定がカオスになってます
5月だったり9月だったり
「入荷予定有り」とだけ書いてあり年内に入ってくるのかすら怪しいもの
他にも「完売」となってるモデルもあります
各メーカーがHP上でお知らせを出すくらいには異常事態です
日本だと春需と言うのがありますが
学期年度が替わる3,4月が最大の繁忙期と言われます
もちろん自転車も春が忙しい季節です
毎年、このモデルは人気でなくなって次回は2,3週間待ちとか1か月とかありましたが
それは3,4月での話
1月現在でメーカーに完成車の在庫が既になし
次回納期も4か月以上待ちとか初めてでもう驚きを通り越して菩薩の域
そんでもって部品もなくなって生産が追い付いてなくて
一部の修理が今後困難になる可能性が高い事もあり
今年の春はある意味楽しみだなぁと期待してます
ではなぜそんなカオスな事になってるかですが
世界的に大流行してるコロナです
その猛威たるや日本でもなかなかに連日凄いことになってます
そして世界ではロックダウンをしたりと対策をとってますが
経済が止まると国が死ぬので完全に止めることはできません
加えて国民の我々も働かねば食べ物を買う事すらできません
なので人とあまり接触しない様に通勤、通学をする手段を考えるわけですが
先ず思いつくのがどうやって人との接触を避けて移動をするか
至極簡単
自転車やバイクや車で他人を避けて移動をすればいいだけです
次に駐車場やガソリンの問題も出てきます
なるべく出費は減らしたい所
となると
エンジンが自身になる自転車に注目が集まります
結果
自転車の需要が高まり世界中で自転車の需要が高くなる
そして自転車の供給先は主に欧米です
アジアも自転車大国が多いのですが出荷数などは欧米が圧倒的です
それが自転車品薄になる原因の1つ
品薄になれば増産すればいいじゃないかとなるのが商売の基本
ですが国によってはロックダウンをしたり
港のコンテナを運ぶ便が減ったりと物流の動きも悪くなってます
もちろん部品や完成車の生産をするのは工場です
これらは食物連鎖のように
ユーザー←ショップ←メーカー←自転車工場←部品工場←原料
ざっくりこんな感じです
この矢印の間に船便や運送などが入ります
需要が高まれど、コロナに感染しないように人手を抑えた場合
生産をフルで回しても人手が少ないので生産数も限りがあります
そして船便が減っており組み立て工場も人が少ないとなると
どうやっても生産を上げることが難しくなってしまいます
この連鎖が品薄になる原因のもう一つ
そして次は嬉し悲しの自転車ショップです
先ほどのコロナで自転車通勤をする人が増えました
それは大変喜ばしい事です
自転車に乗る人が増えたのはいいのですが同時に修理も増えます
自転車の修理と言えばワイヤーやタイヤから
ペダルやクランク、ホイールといったフレーム以外の部分であれば
何処でも修理や交換が可能です
そしてこの修理に使う部品は
完成車を生産してる工場も使います
先ほど、自転車の供給が間に合ってないと言いましたが
この部品が世界的に品薄になってきてるのも原因の一つ
完成車とはすべてのパーツを取り付けて走れる状態を言います
例えばホイールが片方なかったり、サドルがなかったり、クランクがなかったり
どれか一つでも欠けると完成車ではなく出荷が出来ません
その部品が欠品してるとなればショップに出回る部品も同じく品薄や欠品を起こします
部品が欠品すると、当然その部品を使った修理が出来なくなってしまいます
しかし、世はコロナで自転車需要が高まって
「もともと自転車を持っていたユーザーがコロナを機に自転車を修理して乗り始める」
といった事もあります
これがショップの嬉し悲しの理由です
平時であれば「次回は○○に部品が入荷するので修理が可能」ですが
今は「たぶん入ってくるのが○○、でも不安定だから遅れるかもしれない」
となってるのです
言うなれば丁度1年前にあったマスク需要みたなもんですね
平時であれば通常の流通をしてたのに特需来てなくなっちゃった的な
とまぁ現在の自転車の世界はそのような事になってます
もちろん部品は少量ですが入荷をしてるので
完全に修理が不可能な事にはならないと思いたい所
自転車のお探しも購入を半年後とかくらいであれば
今からでも丁度いいくらい・・・
と言った現在の状況報告でした
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