性能を求めるには手間がかかる【REPAIR】
あれよあれよと言ってるまに10月がやってくる
今年はコロナがひと段落した?ので
各メーカーが新モデルとかの展示会をやってます
当然ながら新モデル、新型バイクなどなど発表があります
その度に思うのが「整備の手間が凄そう」
昨今の上位機種とかはほぼフル内装になってるので
ハンドルに添わせるワイヤーが既に内装
ハンドルの中を通って今度はステムの中を通して
ブレーキや変速機に繋がるといった感じ
見た目は非常にカッコいい
無論、性能も空力などを考えてるので文句なしの高性能
ただバラして細々カスタムやメンテをするのは手間が増える感じ
見てるとメンテ大変そうと思うが実際に作業すると面白いと感じるのは
やはり機械いじりが好きなんでしょう
今回はミドルグレードクラスのバイク修理
変速が出来なくなったとのことで預かり
ケーブル類も全交換と言うことになりちょっと大変だった修理
バイクはGIANTプロペル
ケーブル in フレームのモデル
特徴的なのがトップチューブにケーブルが刺さってる
先ずは変速がしなくなった原因を探る
おかしいのは右レバー(後ろ)
レバーを操作するとスカるところを噛み合うところがおかしい
試しにケーブルを引っ張るとスルスルと引っこ抜ける
これで原因が判明
ケーブルが中で千切れたことによる変速不良
となれば早速取り出すしかないのだが
思った以上に奥に入り込んでるようでなかなか出てこない
15分くらい格闘してなんとか千切れた部分を出す事に成功
そのまま力任せに引っ張るとバネ等が外れたりズレたりするので
なるべくゆっくりと外す
ワイヤーが千切れるのもちゃんと原因があって
ワイヤーに負荷が掛かる事
何十年とスポーツバイクに乗ってる人でもなるので
基本は数年ごとや変速がおかしく感じたらケーブル毎交換
ワイヤーを巻き取ることでギヤを変えるので
静止状態での変速や定期的なメンテナンスをせずに乗りっぱなしにする等
ワイヤーに負荷を与え続けることでダメになる
そんでワイヤーだけじゃなくアウターやライナーケーブルも交換なので
一度ケーブルを外す
アウターの長さも測りなおしたら再度同じようにケーブルを入れる
その時に注意点としてダウンチューブの中を通す際に
ケーブルが中で交差しないようにすることが大事
他のモデルでもフレーム中を通すモデルはあるのだけど
中でワイヤーが交差した状態で組み付けると
正常に変速がしないのとワイヤーが千切れる
なので組み付ける時は中で交差してないかを確認しながらする必要がある
先にも話してたように
このフレーム
トップチューブからワイヤーを通す
なのでトップ→ヘッド→ダウンチューブへとワイヤーが通る仕組み
その際にワイヤーが干渉してフレームを削らないように
こんなバネ金属みたいなのが入ってる
これが、くの字のように曲がることでフレームにダメージを与えない様にしており
ついでにケーブル保護の役割もしている
ライナーと先ほどのパーツを組み合わせるとこんな感じで
これをフレームにin
あとはケーブルを通したら変速がちゃんと動作するかを確認
これで作業は終わりだけども中々に手間がかかる
あとは別作業としてブラケットカバーの交換
ST-5800のフードを注文したら6800のフードが届いた
互換性があるというか形が同じなのでフードは使える
ちなみに4700も同じフードで行けたような事書いてあった気がする
詳しくはSHIMANOで調べると出てくる
作業としては以上でおしまい
普段の倍くらい作業時間は掛かったけども
実際に性能を突き詰めると「まぁこうなるな」って思うこともある
作業に自信がない人は動画を取りながら作業するのがオススメです
あと整備マニュアルがあるなら熟読はしましょう
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