MTBコンポからROADコンポへ【CUSTOM】
更新日:2023年7月9日
年末から年明けて仕事がありがたいことに例年より多い状態です
ただ、修理も多くご依頼があるんですが
修理に使うパーツがメーカー在庫なしだったりとなかなかに辛い状況
今年いっぱいまで部品供給は不安定そうなので
はやく落ち着いてほしいところ
本日の作業はタイトル通りで
MTBコンポからROADコンポへ換装作業
ここで軽くおさらいをしておくと
MTBとROADは互換性がなく
Di2でケーブルやバッテリーが同じとかそういった抜け穴はあったりすれど
駆動面での互換性はありません
なので基本は部品を統一する必要がある
上記を覚えておくと今後カスタムを考えた際に
どことどこが互換性があってどこがダメかが判別しやすくなるので
色々と弄りたい人は覚えておきましょう
では今回の作業は
アルタスが付いてるこのクロスバイクをカスタム
ベースはGIOSのミストラル
このミストラルの最大の特徴は
リアエンドが130mmなのでロードホイールが装着可能ということ
一般的なクロスバイクはMTBの流れを汲んでるので135mmと5mm長い
なんでホイールも135mmを使わなければなりませぬ
対してロードバイクは130mmとなってるので
ここでもホイールの互換性はありません
ただしホイールも軸長やスポーク長を弄れば合わせることは可能・・・
その際は通常の動作保証は出来ない場合もあるので完全に自己責任カスタム
このミストラルはシマノR501ホイールが標準装備されてるので
コスパも非常に良く人気のモデル
ロードバイクホイールとしては修理や無印モデルの交換用など
なんだかんだ使い勝手がいいやつ
クランクももちろんMTB系
フロント3速がついてるけども
これも交換
変速レバーもMTB用
もちろんこれも交換
外したFDとRD
だいぶ汚れもついてます
プーリーにも汚れが溜まってるのが判るくらいには使い込み
変速機を外したなら次はクランクを外して
BBを外す作業に移りますが
やはり中々に汚れてるので軽く掃除をして改めて外すと・・・
何やらポタポタと漏れ出してる様子
コールタールかな?
BBも外してゴポっと抜き取るとばっちり汚れてました
もはや軸長が書かれてるのすら読み取れないレベルで汚れてる
ここまで汚れてるとBBもさぞ職務を全うして本望だろう
なおベアリングはなぜかBB軸ではなくBBカップにくっついていた
シェルの中もやはり相当に汚れているので
洗浄して奇麗に
そしたら次はハンドル周辺をごっそり取り除いてバーのみにしてお掃除
これで変速関連のパーツは全て取り除いたので
今度はここからパーツの取り付けを行う
コンポは同8速のクラリスを選択
2400時代のクラリスはBBがオクタリンクと他のロードパーツと互換性がなかったが
R2000のクラリスは上位モデルと同じホローテックⅡになってるので
細かいところで上位モデルと同じシステムにチェンジしてたりする
というわけでBBを装着
これだけでロードバイクを組んでるって感じになるのは自転車屋の性か。。。
あとはクランクを取り付けて
ディレーラー類も取り付けて
チェーンも取り付けて完成
手元の変速機もしっかりクラリスにしてあるので
見た目も統一してありグッド
ちなみにこのブレーキレバーは油圧以外は全て対応してる超使い勝手がいいレバー
V、キャリパー、カンチ、機械式ディスクとなんでも使えて更にお値段もそこまで高くないので
しっかりしたブレーキレバーを使いたいならオススメ
同価格帯くらいにT4000シリーズのブレーキレバーがあり
こっちはMTB用なのでキャリパーが使えない仕様なので
キャリパーを使う人はこっちのR2000シリーズです
これでMTBコンポからROADコンポに換装完了
文章にしたらなんてことないような作業ですが
実際はワイヤー類も全とっかえしてるんで
作業量としてはほとんどフレーム組みに近いような感じ
組み付けはやはり楽しいもんです
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