STIレバーを文字通りに分解
更新日:2月5日
雨の日は雨の日で作業があるんでいいんですが
さすがに何日も続くと雨の日にできる作業もなくなってきます
というわけで暇つぶし・・・
ブログのネタとなる作業をしました
タイトル通り
レバーを分解
分解と言えば
以前にアルテレバーの部品交換をしました
あの作業からももう4年近く経つんですねぇ
うーん
月日が経つのは早い・・・
あの時はレバーが折れたので交換ですが
今回はラチェットが延々と回り続けるので
同じ様な作業内容になる予定でしたが
ある程度年数も経ってるレバーだったので
これを機にレバーをアップグレード
壊れたレバーは廃棄となりました
ので
ちょうどいいブログネタになればいいやと思い
分解してどこが悪いか見てみました
ということで今回の解体するレバーはコチラ
ST4600
10速ティアグラです
レバーの変速が入らなくなって延々とラチェットが廻るとのことで
おそらくどこかのバネかストッパーが壊れたのではと思い
確かめるべく(ただの好奇心)
分解したいと思います
最初にカバーを外して
次にインジケーター部分のキャップを外します
そしたら次にピンを抜きます
前回もどこ行ったEリングでしたが
今回はうまく挟まらないぞEリングでした
それでもなんとか抜いてカポっと抜きます
次は正面の8mmを緩めてカバーを外します
しれっと外してますがここ
普通のメガネレンチとかでも入らないので
筒形でスポっとはめ込みができるソケットタイプがオススメです
外したらもうメカメカしい部分しか残ってません
ここまでは誰でも分解できる部分です
上から見てもどうやってこの構造を思いついたのか。。。
巻き取ったり戻したりするのは理解ができるんですが
うーん構造を説明されても100%理解するのは時間がかかりそう・・・
さてここで外せそうな部分はほぼ外しました
そしてここから先の分解はシマノリペアカタログにも載ってません
今回壊れてるであろう部分は更に分解したこの中です
正直、ここまでの分解は十分に元に戻せるレベルです
ただし、この先は戻すのに5分、10分って感覚で戻せません
だって分解するの初めてだし
たぶん完全にバラしたら最初の組み立てには半日は欲しい所です
昔、大先輩にカンパを鼻歌交じりに分解メンテできる大先輩がいましたが
曰く
「触ってりゃ覚える」
一度覚えたらそうそうに忘れることはないらしいので
正に手に職
ただしリペアカタログにも載ってない部分なので
覚える必要があるのかどうかは別として
どんな風になってるのかは興味があります
どのみちこの中が壊れてるレバーなのでさらに分解します
昔あったゲーム鈴木爆発のように
レバーの裏にネジを発見
これを緩めて外します
そうすると大きめのカップ部分が外れました
3分の1が隠れてた部分がなくなったので
更に細かい部分が明らかになりました
次に先端側にある8㎜を外します
インジケーターと2つほどパーツを外してみると
同時にポロっと何かが落ちました
歯車のグリスにくっついてた何かの破片です
あとはかなり固いのでググっと引っ張ってバラしにかかります
すると一つガタが出て外れやすくなるとこんなふうに全体が緩みます
その奥の歯車にもさっきの歯車についてたかけらがくっついてるので
恐らく原因はこの辺りっぽいです
この部分が折れたことで引っかからずに延々とラチェットが動くっぽいです
また更にパーツを外すと
スプリングバネが折れてます
これは恐らくトップに変速するレバー(内側の小さいほう)に関係するバネっぽいです
ラチェットは回り続けてトップ側のレバーも動かない状態だったので
原因はここっぽいですね
これで原因特定終了です
バラすのはとても簡単です
ただ、ここから「はい、組み立て」と言われると戻す自身はありません
そんなものはない
と開き直れる位には複雑でした
あと何回かバラして組み立てしてみて構造をある程度覚えられたらできると思います
バラしたパーツはかなりの点数
これらが無駄なく組み立てられてあのレバーになってると思うと
本当にシマノ凄いなと思うのと
こんな複雑な構造をしてるパーツを取り付けてる自転車凄い
前段のある程度分解できる部分でもこのパーツ数。。。
後半はさらにこまごましたPARTSでもはや向きなんかもしっかりと構造を把握してないと相当元に戻すのに苦労しそうなくらいこまごましたパーツたち・・・
知らなければ変速とブレーキが一体になったSTIレバー
ただ中身を分解して改めて見ると技術が詰まったメカメカ
これが自転車界で発表された時の衝撃は凄まじかったでしょうね。。。
自転車ってある程度の構造は実物を見れば理解できますが
このレバーの機構を理解するのは時間がかかりそうです