コースターブレーキの修理【REPAIR】

少しずつ暖かく感じて来たここ数日

日中は春を迎えつつあるもののやはり朝晩は冷える

流行り病もあるし朝晩寒いしで色々と大変ですが

久々の暖かい日に珍しい修理がありました


持ち込み自体はチェーンが弛んでいるから張り直しの依頼

だけども車輪を触ってみるとハブ軸にガタ

チェーンの張り調整ついでに軽く増し締めをしてガタ取りをしたところ

今度はブレーキが擦ってるような音・・・


これは一時的なものなのかそれとも増し締めをしたことで何かがズレたのか

分解って簡単だったかな?と思いつつ預かって修理をすることに


このコースターブレーキというのはちょっと特殊で

ペダルを逆回転に回すことでブレーキを掛ける特殊な構造


似たような構造だとBMXのフラットにフリーコースターハブというのがあって

逆回転に回すとハブのノッチが外れたようになって

車輪を逆回転させるとペダルとギヤが連動駆動しなくなるシステム

あまりにもニッチかつ特殊なシステムなのでBMX以外では使われません


ではこのコースターブレーキは何かというと

さっきも書いたペダルを逆回転→ブレーキが掛かる

逆回転をさせるとブレーキとはどういうこっちゃと思うのでもう少し詳しく言うと


ペダルを逆回転に回すと中のネジ部分が締まり

締まった時にブレーキパッドが広がりブレーキを掛ける

それがコースターブレーキの仕組みです


これとほぼ似た仕組みなのがローラーブレーキ


ワイヤーを引っ張ってカムを中で動かしてブレーキを掛ける仕組み


そんでじゃあこのコースターブレーキ

なんで音鳴りがするのか分解清掃を兼ねて一度確認


車軸を外すのは特に難しいことはなく

コグを取るのにちょっとコツがいるのでご注意

そのあとはネジを緩めるとゴボっと取れますんで取り出して確認

真っ黒になってる接着剤かよと思うほどの粘着力のグリスが付着したブレーキパッド


たぶんこれが締め付けた際にズレたか干渉したかで戻らなくなったんでしょう



このおっきいネジみたいなのが逆回転させると締め付ける部品

反対側の溝にはコグがつきます


とりあえずボンドでもついてんのかってくらいに接着するんで

全部清掃して粘着を落とす作業


ベアリングも状態は綺麗でそのまま使いまわしできるのでそのまま作業


そんでこれがいったん全部びゃーっと清掃した状態の構造



シンプル過ぎる構造

ちなみに日本の自転車ではほぼ採用されてなく

現在は主にビーチクルーザーに採用

ビーチクルーザーはアメリカなどの国で昔からある自転車

浜辺を走る自転車でタイヤが太くサーフボードなどを運べる

一種の運搬用自転車としての側面もある自転車


アメリカだからと言うわけではないんですが

アメリカの工業製品って何かとシンプルにするのが上手だなと

コースターブレーキも戦車もスマホも車も割となんでも複雑化せずに

誰でも操作できるでしょってくらいに簡素化してくれるのが上手な印象


簡素化するには大量生産しやすい反面

どの部品も一定の品質が必要ですが

それでも実際に作れる技術と工業力があるんで流石


さて話題を戻してこのコースターブレーキ

ブレーキパッドを取り付けるんですが注意点として

この凹凸部分にパッドを合わせないと音鳴りしたりブレーキの効きが落ちるんで注意



また頻繁に開けてグリスを注すならばなんでもいいんですが

そうしないなら耐熱系のモリブデン系がオススメ


耐熱の理由はブレーキを掛けると熱が発生するんで耐熱でない場合はグリスが干からびるから

それでも使い続けてると乾いてくるんで定期的にはグリスアップは必要


古くからあるシンプルな構造

開けてみたら実は・・・なのも面白い

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